最近人気が増加傾向にある家族葬について、その魅力や注意点についてご紹介します。参列者の対応に追われることもありませんので、故人とゆっくりと最期のお別れをすることができるという点が、最大の魅力となります。
家族葬の葬儀社選びについて
1,最近ニーズが増加傾向にある家族葬とは
2,失敗しない葬儀社選びについて
3,老人ホームでの葬儀という選択
4,家族だけで葬儀を行う際の注意点
1,最近ニーズが増加傾向にある家族葬とは
家族葬とは、文字通り家族が中心となって、近しい近親者のみで行う葬儀のことです。普通の葬儀よりも自由度が高く、家族や故人の考えに沿った形式を選ぶことができるという魅力があります。
普通の葬儀を執り行う場合には、参列者への対応などで喪主を始めとした家族は、ゆっくりと故人との最期の別れを行なうことができない場合も多く、心身の負担を減らすことができるという点も大きな魅力となっています。
家族葬は、前述しましたように、家族や親族のみで葬儀を執り行いますので、参列者への対応や準備の手間を大幅に削減することができ、故人とゆっくりとお別れをすることができます。
最近では、家族だけで行う葬儀のスタイルを希望される人も増加傾向にあり、今後ますますニーズは増加すると推測されています。それに伴って、葬儀社でもいろいろなスタイルの家族だけで行う葬儀が提案されています。
2,失敗しない葬儀社選びについて
家族葬を依頼する葬儀社選びのポイントについては、始めから1社だけに絞り込むという方法はおすすめできません。
規模が小さい分、普通の葬儀よりは費用を抑えることはできるのですが、いずれの葬儀スタイルにせよ葬儀社によってかかる費用には差があるからです。
そこで、おすすめしたい葬儀社選びの方法が、ネットでの一括見積もりサービスを利用するという方法です。最近では、愛車を手放す際にネットの一括見積もり査定サービスを利用される方も多いのですが、その葬儀社版をイメージしてください。
ネットの一括見積もりであれば、短時間の1回の入力で複数の葬儀社の見積もりを取り寄せることができますので、簡単に比較検討することが可能となります。すぐに短時間で葬儀の手配を行ないたいという場合には、相見積で比較検討し、電話で相談するという方法をおすすめします。
3,老人ホームでの葬儀という選択
少子高齢化が加速する日本においては、老人ホームで最期を迎える方も増加傾向にあります。お世話になった老人ホームで、家族葬を執り行うことを希望されるご遺族もいらっしゃいます。外部での葬儀であれば、年齢的な問題から誰かの付き添いが必要であったりなど、参列することが難しい方であっても、施設内であれば最期を迎えるまでの何年間かを一緒に過ごしたお仲間の方々も、無理なく参列することができます。
その一方で、同じような年齢の方がたくさん入居されている分、老人ホーム内で葬儀を執り行うのは縁起が悪い、入居者への配慮に欠けるといった意見もあります。しかし、高齢化社会の現代において、老人ホームでの小規模な葬儀のニーズは増加しています。入居されている方も、家族に自身の葬儀で手間や迷惑をかけたくないという理由から、希望される方も存在しています。
ただし、これは、最近に見られる傾向であって、大多数の老人ホームでは、対応を断られますので、基本的には、自宅や、セレモニーセンターなどでの実施とお考えください。
4,家族だけで葬儀を行う際の注意点
家族葬を執り行う際の注意点については、家族だけで葬儀を行うことに対する周囲への周知と理解を求めるということと、葬儀後に故人が亡くなったことを知った方への対応となります。
親族に関してもどの範囲まで参列するのかなど、親族の理解を得ておかなければ、トラブルに発展するケースも少なくありません。年長者がいる場合には、昔ながらの風習にこだわる場合も多く、普通の葬儀を行なわないことに対する了承がポイントとなります。
葬儀を家族や親族に限定する場合には、隣近所の方や自治会の同じ組内の方などに事前に知らせる必要があります。普通の葬儀の場合には、受付や香典返しの引き渡しなどで、組内の人のお手伝いが必要になる場合も多いので、訃報を聞いてそのために仕事を休む段取りをされる方もいらっしゃるからです。通知で列席をお断りする旨と、香典・弔電をお断りする旨を伝える必要があります。親しいご近所の方には、直接訪問して伝えるようにしましょう。