身内が危篤状態になった場合の準備について
身内が危篤になった場合には、まず近親者に連絡を入れます。また、たちまち葬儀の日に必要となる現金を準備する必要があります。僧侶へ渡すお布施と、任意の心づけに関しては、用意しておく必要があります。
身内が危篤状態になった場合の準備について
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身内が危篤になった場合、たちまち必要になる現金について
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故人の銀行口座は、いったん凍結されます
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キリスト教徒の方の場合の対応
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葬儀にかかる費用の相場
★身内が危篤になった場合、たちまち必要になる現金について
身内が危篤状態になった場合には、悲しいことではありますが万が一の場合を覚悟しなければいけません。まず、近親者に連絡をし、たちまち葬儀などに必要な現金を準備しなければいけません。入院費や葬儀にかかわる費用のほとんどは、後日精算できるものがほとんどとなるのですが、たちまち必要になる現金としては、僧侶へのお布施と任意で渡す心づけとなります。 葬儀の日に、お布施は僧侶に直接現金で渡すものとなります。日本でもっとも多い仏式の葬儀の場合には、依頼した僧侶にお布施を支払うようになります。お布施の中には、読経料や戒名料、御膳代、お車代などが含まれています。戒名料に関しては、院号などがつくと非常に高額になりますので、ある程度まとまった額の現金を準備しておく必要があります。前述しましたように、心づけに関しては任意であり、僧侶や斎場のスタッフなどお世話になった人へ渡すお金のことです。
★故人の銀行口座は、いったん凍結されます
危篤状態の人が亡くなった時点で、亡くなった人が所有する預貯金などの資産は、すべて遺産相続の対象となります。近親者を含めて法定相続人のすべての人が、遺産を相続する権利があります。ゆえに、葬儀の費用に必要だからといって、勝手に亡くなった人の預貯金を使用することはできません。 銀行では、口座の名義人が死亡した事実を知った時点で、故人の口座は凍結されてしまいますので、配偶者や子供であっても故人の預金を引き出すことができなくなります。ただし、自治体に死亡届を提出しても、自治体から金融機関へ連絡が行くということはありませんので、すぐに口座が凍結されるわけではありません。 しかし、凍結されるリスクをはらんでいますので、早めに必要な現金を引き出しておかれることをおすすめします。ただし、後々のトラブルを回避するために、事前に法定相続人の合意を得ておく必要はあります。
★キリスト教徒の方の場合の対応
キリスト教徒の場合には、臨終時に牧師あるいは神父の立会いが必要となりますので、危篤の場合には近親者だけではなく、牧師や神父にも連絡を入れなければいけません。必ず教会に連絡するようになります。万が一、臨終時に間に合わなかった場合には、臨終後すぐに連絡するようにします。その際には、どちらにしても牧師または神父にお礼を渡すようになります。包む金額の目安は、1万円~5万円が相場となっています。 現在、亡くなる場所としてもっとも多いのが、病院もしくは自宅となっています。病院の場合には、医師から危篤と言われた時点で近親者に連絡します。自宅で危篤状態になったり死亡した場合には、119番で救急車を呼ぶか、かかりつけの医師に連絡して自宅まで来てもらいます。また、突然死や自殺の場合には、遺体を移動などせずそのままの状態をキープし、すみやかに110番にダイヤルし警察に連絡するようにしましょう。
★葬儀にかかる費用の相場
葬儀にかかる費用の相場は、200万円となっています。葬儀自体にかかる費用は、葬儀後の精算となるのが一般的です。通夜や告別式の参列者にふるまう料理や飲食代についても、葬儀後の精算となります。故人が入院していて病院で亡くなった場合、その入院費についても後日の精算となります。 葬儀にかかる費用については、葬儀社との打ち合わせの段階でおおよその金額はわかるのですが、実際に精算する時点では、当初の見積もり概算よりも高くなる場合がほとんどとなっています。飲食接待費に関しては、追加になるケースが多いということを認識しておきましょう。 葬儀にかかる費用については、地域によっても差がありますし、そもそも定価がありませんので、葬儀社ごとに大きな差があります、ゆえに、最初から1社に絞らずに複数の葬儀社から、見積もりを取るようにしましょう。可能な限り早めに余裕を持って検討されることをおすすめします。