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新しい形式の葬儀について(家族葬や一日葬、直葬の特徴)

昔から一般的に行なわれてきた葬儀は、2日間の日程を組んで、通夜と告別式の両方を営む形式になっています。しかし、最近になって増えてきた一日葬や直葬の場合は、1日で全て終えてしまうことができます。


新しい形式の葬儀について
日本人の宗教観について
昔から一般的に行なわれてきたお葬式のスタイルについて
新しい形式の葬儀について
家族葬や一日葬、直葬の特徴について


★日本人の宗教観について

 昔の話になりますが、必ずどこかのお寺の檀家になることが日本人の義務になっていた時代がありました。仏教の価値が特別に高く評価されてそのような仕組みが作られていたのではなく、ただ単に、時の行政機関が住民管理の手間を省くために檀家制度を利用していただけのことです。現在はそのような決まりがありませんから、どこのお寺の檀家にもなっていないという人がたくさんいます。かといって、キリスト教や神道を信仰しているわけでもありません。日本人は、諸外国に比べると宗教にあまり重きを置いていない感があります。そのため、無宗教の人がとても多くなっています。無宗教だからという理由で差別されてしまうようなことはありませんから、日常生活を送る上で不都合を感じるようなことはありません。しかし、家族の誰かが亡くなった時には、少々困ってしまいます。なぜかというと、全く宗教色のない葬儀を営もうとすると、儀式としての体裁を保つことができなくなってしまうためです。そのため、信仰心などほとんど持っていなくても、葬儀だけは仏教式にするという人がとても多くなっています。


★昔から一般的に行なわれてきたお葬式のスタイルについて

 仏教式のお葬式を営む場合、まず1日目の夜に通夜を行い、2日目の午前中に告別式を行った上で遺体を火葬場に運ぶという日程が組まれるのが一般的です。火葬場が稼働しているのは日中だけですから、それに合わせて全体のスケジュールを組むことになります。たまに、死亡する人の数が多く、何日も先まで火葬場の予約が埋まってしまっていることがあります。そのような時は、火葬場が空くまでお葬式の実施を遅らせることになります。 キリスト教式の場合は、1日目の夜に前夜式を執り行います。前夜式終了後にはお茶とお菓子が出される程度であるのが普通です。また、故人の遺体だけを教会に残して、一般参列者だけでなく、遺族も夜は自宅に帰ります。しかし、仏教式の場合は、遺族はもちろんのこと、親しくしていた友人なども遺体のそばで一晩過ごすのが一般的です。蝋燭の火を絶やしてはいけないとされているためなのですが、お酒や料理が出されるのが当たり前のことになっています。


★新しい形式の葬儀について

 昔からよく行なわれてきた形式でお葬式を出すのが、ある意味で一番楽な方法です。式の段取りなどは全てマニュアル化していますから、信頼できる葬儀業者を利用している限り、大きなトラブルに見舞われてしまう心配はほとんどありません。とりあえず常識的なスタイルでお葬式を出しておけば、口煩い親戚から文句をつけられる心配もなくなります。ただし、昔ながらのスタイルのお葬式は、肉体的にも経済的にも、遺族に多大な負担を強いる形式です。遺族はほとんど会ったこともないような弔問客の対応に忙殺されることになりますし、少なくても200万円前後の費用を出費することになります。費用ばかりかかって中身のないお葬式になっているという感想を持つ人が増えた結果、新しいスタイルの葬儀が登場してくるようになりました。具体的には、家族葬や一日葬、直葬などがあります。安い費用で心のこもった見送りをすることができるという理由で、家族葬などの新しいスタイルを選ぶ人が増えてきています。


★家族葬や一日葬、直葬の特徴について

 家族葬というのは、故人の家族を中心に、ごく近い親戚や故人が親しくしていた友人などだけが参列して営まれるお葬式のことです。参列者の人数が少なくなるため、広い会場を借りる必要がありません。ただし、日程については従来型のお葬式と何ら変わりがなく、2日に分けて通夜と告別式が営まれることになります。つまり、家族葬は、葬儀の内容自体は従来型のものとほぼ同様で、ただ単に規模が小さくなるだけのものだと考えるのが無難です。しかし、一日葬や直葬の場合は日程自体が短くなります。一日葬では、通夜を行いません。告別式だけを行って遺体を火葬に付すことになりますので、1日でお葬式を終えることができます。会場を2日間借りる必要がなくなりますし、通夜ぶるまいも不要になるため、接待費を節約することができます。一方、直葬の場合は、通夜も告別式も行わずに遺体を火葬に付しますから、必要最小限の費用でお葬式を出すことができます。
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