家族で見送る葬儀について
自分が死んだら家族だけで見送って欲しいと望んでいる人は、元気なうちに家族葬プランを取り扱っている葬儀社に申込み、自分で予約を入れておくようにした方がよいです。
家族で見送る葬儀について
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家族を失った遺族が直面することについて
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故人と過ごす最後の時間を大切にしたい場合には
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どのような形式の葬儀なのか
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自分が死んだ時に家族だけで見送って欲しいと思っている人は
★家族を失った遺族が直面することについて
愛する家族を亡くしてしまった人は、深い悲しみと大きな喪失感に襲われます。思考停止状態に陥って何もできなくなってしまう人が少なくありませんが、家族の亡骸をそのまま放置しておくわけにはいきません。遺体が腐敗する前に葬儀を営み火葬に付すようにしないと、かえって後悔する結果になってしまいます。しかし、昔から一般的に行なわれてきた形式で葬儀を営むと、遺族は時間をかけて故人との最後のお別れをすることができなくなってしまいます。次々に訪れる弔問客の対応や、諸々の雑事に忙殺されてしまうため、故人と向き合う時間を満足に取れなくなってしまう可能性が高いです。何が何だかわからないうちに葬儀が終わってしまい、ふと我に返った時には、大切な人が既に遺骨になってしまっていたという人が実際にたくさんいます。故人と過ごす最後の時間を意味のないものにしてしまったという後悔の念を持つ人が、想像以上にたくさんいます。
★故人と過ごす最後の時間を大切にしたい場合には
大切な人の死のショックから簡単に立ち直れる人はほとんどいません。先程も述べたように、大切な人を失った直後は、深い悲しみや絶望感に襲われ、まるで悪夢を見ているかのような気分に陥ります。しかし、葬儀などを営むことで、故人の死の事実を現実のこととして受け入れられるようになっていきます。実は、故人の死を真正面から見据えて受け入れることが、立ち直りへの第一歩になるのです。しかし、葬儀の間中雑事に追いまくられて故人と向き合う時間を十分に取ることができずにいると、再生への足がかりを掴むことができません。その結果、葬儀が終わった後も悪い夢を見ているような気分を長く引きずり続けるハメになります。そうなってしまわないようにするためには、故人と過ごす最後の時間を濃密なものにすることが必要です。それに適したスタイルの葬儀が家族葬と呼ばれる葬儀です。このスタイルで葬儀を営めば、儀礼的な弔問客の対応に時間を割く必要がなくなるため、故人とゆっくり向き合うことができるようになります。
★どのような形式の葬儀なのか
家族葬という言葉がよく聞かれるようになったのは、ここ数年のことです。都市を中心に核家族化が進んでいることに加え、近所付き合いや親戚付き合いをしない人が増えてきたため、昔ながらの形式の葬儀を営んでも、弔問客の少ない寂しい葬儀になってしまう可能性が高いです。本当に故人の死を悼んでいる人だけで、こじんまりと最後の見送りをしたいと望む人が多くなり、それに応える形で誕生したのが家族葬です。家族を中心にして営む小規模な葬儀ですが、どの範囲の人に訃報の連絡を入れるかについては、ケースバイケースということになります。本当に家族だけで葬儀を営むケースもあれば、近い親戚や故人が生前親しくお付き合いさせてもらっていた友人・知人も呼んだ上で葬儀を営むケースもあります。こうでなくてはならないという決まりのようなものがあるわけではありませんから、誰に参列してもらうかについては、遺族が自由に決めることができます。
★自分が死んだ時に家族だけで見送って欲しいと思っている人は
人によって理由は様々ですが、自分が死んだ時には家族だけで見送って欲しいと考える人が増えてきています。ただし、全ての葬儀社がこのプランを用意しているわけではありません。現実的なことを考えると、家族を失った直後の遺族は気が動転していますので、慎重に葬儀社選びをするだけの精神的・時間的余裕がありません。そのため、故人が入院していた病院から紹介された葬儀社に利用申込をするケースが多いです。その業者が家族葬プランを用意していればよいですが、必ずそうだという保証はありません。ですので、自分が死んだら家族だけで見送って欲しいという強い希望を持っている人は、家族葬プランを提供している葬儀社に生前に申込み、あらかじめ予約を入れておくようにするとよいです。もちろん、予約を入れた葬儀社があることを生きているうちに家族に伝えておく必要がありますが、そうすることで遺族にかかる負担を軽くしてやることができます。