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「偲ぶ会」などの追悼儀礼の行い方

〇偲ぶ会・お別れ会

故人が亡くなったことへのセレモニーは多くの割合で仏式である「お葬式」が行われます。

しかし、どの宗教にも携わらない無宗教の方たちや家族のみで密葬を行わない方たちは「お別れ会」や「偲ぶ会」を行う人も増えてきています。仏教、神教故人が生前、密葬を希望し「お別れ会」を執り行う場合もあります。

宗教的な儀式と社交的な告別式で構成され、地域と宗教の慣習が重要視される仏教式のお葬式に対し、お別れ会や偲ぶ会と呼ばれるものは、宗教から離れて、故人や遺族の考えに合わせ追悼式という形で自由に行うことができます。

偲ぶ会、お別れ会は家族、親族、一部の知人でお別れをすることです。ではお別れ会と偲ぶ会、似たような表現ですが違うのでしょうか。

「お別れ会」は亡くなってから一か月ほどの間に行います

「偲ぶ会」は亡くなってから一か月から一、二年後の間に行われます

逝去から式を執り行うまでの期間が違います。

どちらも宗教からは離れ自由な形式で行ってよいのです。

特徴として式では黙とうをします。お別れの言葉として弔事がメインとされ、焼香ではなく献花を行います。献花とは、故人に対し弔意の表現として参列者が祭壇に花を捧げていきます。故人の好きだった音楽の演奏や、生前の姿をスライドやビデオで映写します。まるでその場に故人もいるかのような雰囲気にもなります。

式次第の例をあげましょう。

1      開式の辞

2      黙とう

3      故人の略歴紹介

4      献奏

5      弔辞(お別れの言葉)

6      献花

7      謝辞

8      献杯

9      会食、懇談

10   閉式の辞

 

会場は祭壇には遺影写真のほかに故人の生前の写真を飾ったり、故人の思い出の品物やイラスト、絵画等で装飾をしたり、故人が生前愛用していたものの展示をするなど様々な工夫をするのもよいでしょう。演出の一つとしてBGMに音楽も良いですね。無難なクラシックでも良いでしょうし、故人が生前好きだった楽曲、家族との思い出を合唱など、参列者が故人を感じ、偲ぶにはとてもよいでしょう。

 

無宗教で行う「偲ぶ会」「お別れ会」ですが、大切なことは、参列者みんなが故人を送る医持ちを表現することです。形式にとらわれることなく、遺族や参列者の故人への気持ちを大切にしましょう。但し、無宗教でのデメリットもあります。それは葬儀が終わった後です。仏教では四十九日法要、神式では五十日祭、キリスト教では追悼式など、区切りの法要がありますが無宗教ではそれはありません。

しかし、無宗教であっても日本の喪に対する習慣を取り入れてみてはどうでしょうか。やってはいけないというルールがあるわけではないのです。残された者が故人を思い弔う気持ちには変わらないのですから。

お坊さんがいなくても四十九日法要や一周忌には遺族、知人で集まって故人との思い出を語り合う会を開いたりします。無宗教は自由ですから、法要も自由なのです。

無宗教に対しては、葬儀や法要を無宗教で行うことに慣れていない、周囲から変わりものと思われる、故人が成仏できないのではないだろうか、など、不安も多いでしょう。このような不安から無宗教で行いたいけれどなかなか踏み切れないということもあります。

さまざまな年代、さまざまな考えを持つ人が集まる場となりますから、故人、遺族の遺志を確認しながら行うとよいでしょう。

 

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