香典返しの“挨拶状”を添える際の注意事項
香典返しには挨拶状も添えます。挨拶状は、香典返し挨拶状サンプルを、葬儀店で用意してもらえたり、ギフト店舗や百貨店などで文例が準備されていますので商品発注の際同時に依頼しておきます。
香典返しには「お礼状」「奉書」といった挨拶状を添えます。会葬やお供えへの感謝の気持ち、故人の法要が滞りなく行われたことのご報告、本来は喪主が直接挨拶に伺うべきだが書面や配送による略儀で済ませることへのお詫びの気持ちを文書で表現します。
また、挨拶状には様々な種類があります。
頭語には「拝啓」、結語には「敬具」を用います。
時候の挨拶はあまり使用しません。故人の名前の明記は「故〇〇〇〇儀」だけではなく、喪主との関係、「亡母〇〇〇〇儀」、会社社葬の場合は「弊社社長〇〇〇〇〇儀」などとすることもあります。そして、文末には日付と差出人の住所、名前を必ず入れましょう。
「、」「。」を使わないようにしましょう。なぜ使用してはいけないのかというと、「法事もお礼状もつつがなく進むように」、「句読点は相手に読解力がない場合の補助である」とされるなど諸説ありますから、これも覚えておくようにしておきましょう。
これらは近年の家族葬のブームによって、葬儀社側のサービスの変化に対応するために知っておくべき重要な部分となります。
良い意味で葬儀社にある程度全てを任せられていた時代とは違い、葬儀自体がコンパクトになり、家族葬主流になってきた最近でも、こういったきちんとした作法が出来るのと出来ないのとではやはり印象が変わってきます。
いずれにせよ、まごころをこめ、思いをのせた挨拶状にしたいものですね。