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家族葬で香典替わりにお花代?

様々な事情から現在、親しい人間を参列者として招く一般的な葬儀よりも家族葬が主流になりつつあります。葬儀社のプランでも事前に用意されているため、実行するのは簡単です。

しかしそのマナーを知っている人はあまりいません。

なかでも香典に関しては家族葬のマナーでもよく検索されるキーワードで、専門的に紹介しているページがあるほどです。実際に家族葬であれば香典は辞退される遺族が多いものの、代わりにお花代を渡すケースが確認されています。



もくじ
  1. 家族葬では香典を断られる事があるので代わりにお花代を渡す
  2. 会社などから送ることもある
  3. お花代の相場や封筒への記載内容
  4. 香典のみならず、お花代も断られることもある


家族葬では香典を断られる事があるので代わりにお花代を渡す

家族葬で香典のかわりにお花代を渡すのは珍しくないです。

むしろ訃報を知らされ、遺族から家族葬を行う旨を伝えられた際に香典を辞退する意志を告げられる事は多々あります。これは香典を受け取ったらその返礼の用意をしなくてはならず、故人を偲ぶ時間や落ち着く時間がなくなるからです。

しかし遺族のその思いを理解しても、故人を悼む気持ちを表すために遺族以外の人間は香典のかわりにお花代を渡すようになりました。一般的には「供花の代金として包むもの」と「香典の代わりに包むお金」の2種類の意味がありますが、参加できない家族葬であったとしてもお花代は確かな供養とされており、広く受け入れられています。何よりお花代であれば遺族は返礼を用意する必要がないため、そうした要因も受け入られたところと言えるでしょう。



会社などから送ることもある

香典の意味合いがあるお花代ですが、基本的にそのお金は供花の生花を用意してくれる花屋や葬儀社に渡して祭壇の横に飾る生花を手配して遺族に贈る手筈になっています。遺族は受け取るだけですが、そうした祭壇の横に飾られる生花のなかには親しい人間からだけでなく、会社などから送られる事も数多いです。

会社から送る場合はもしも贈る相手が従業員であれば福利厚生費、また取引先の人間なら接待交際費、そして事務所に飾る場合の経費の項目は消耗品費として計上されています。つまるところ経費として計上されているわけです。

遺族の立場からすれば親しい人間からの贈り物なら場合によってはお礼の用意をしなくてはなりませんが、経費扱いされて送る対応ならその用意をしなくていいので気楽と言えます。



お花代の相場や封筒への記載内容

基本的にお花代の相場は香典と同じです。

両親であれば10万円、祖父母なら1万円から3万円、会社の付き合いや友人といった関係であれば5千円から1万円となっています。ただしこの相場は香典の代わりとしての金額で、供花としての相場は生花なら1万5千円から2万円、花籠なら7千円から1万5千円が平均的な相場です。

そんなお花代の封筒は不祝儀袋、もしくは白い無地の封筒を選びます。

白い無地の封筒ならともかく、不祝儀袋であれば包んだ金額にふさわしい代物でなくてはならないです。表書きには「御花代」と書き、その下には用意した人間の名前を書きます。あとは裏側に金額と自分の住所、郵便番号に再度名前を書けば完了です。その際には「四十九日は薄墨で書かなくてはならない」作法に則って、不祝儀用の筆ペンを使います。



香典のみならず、お花代も断られることもある

たとえどんなにお花代を贈る気持ちがあったとしても、遺族が辞退を強く願う事もあります。

遺族もしくは故人が家族葬を選んだという事は「なるべくそっとしてほしい」という意思です。実際に訃報で送る際に事前に「香典やお花代はお断りします」と伝えたり、受付の会場で「香典辞退」という看板を設置する遺族もいるため、周囲の人間はそれを汲まなくてはなりません。

それでも故人を悼む気持ちを表したいなら、線香や手紙など遺族の負担にならない品を渡すべきでしょう。そして「返礼はいらない」と伝えておけば、遺族の気が楽になります。つまり相手の気持ちを読み取り、そして気を遣ったうえでの行動が大切というわけです。いわゆる親しい仲にも礼儀ありと言えます。

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