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檀家をやめる際に離檀量が発生します

 葬儀の際、家族葬や直葬で簡易的に済ませて、遺骨を菩提寺に持っていっても受け付けてもらえないケースがあります。
 このようなトラブルの結果、檀家を辞めようと寺に申し出たところ多額の離檀料を請求されることがあります。
 金額自体に法的な拘束力はないですが、このお金はお寺の不動産の原状回復費や修繕費に当てられるので支払わなければなりません。


もくじ
  1. 檀家とは
  2. 近年、お寺の関わり方との変化
  3. 檀家を辞めたい場合
  4. 辞める場合のトラブルの例


檀家とは

 特定の寺院に所属している家のことで、お寺にお墓の管理を任せる代わりにお布施などを渡して継続的にお寺を経済的に支援しています。
 そのため、お寺は住職のものではなく支援している家々のものといえるのです。それぞれの家が金銭などを出し合って共同運営するのがお寺ということです。
 また、家になっているお寺のことを菩提寺と言います。この、家々とお寺の関係の始まりは江戸時代の寺請制度に遡ります。寺請制度とはその地域に住む全ての人がどこかの寺の檀家となり、寺がその地域の戸籍管理を行っていました。
 また、現代では菩提寺の敷地内にお墓を立てる場合、 永代使用料管理料が必要です。永代使用料とはお寺にお墓を置くための費用でイニシャルコストと言えます。また、管理費とはお寺がお墓を管理していくために必要なお金で毎年1万円前後必要になります。


近年、お寺の関わり方との変化

 家々と菩提寺の関係は土地に根ざします。ところが、近年は核家族化が進んだことで郷里のお寺との付き合いも希薄になり、代々続いてきた菩提寺との関係は損になってきています。
 しかも、また、仕事などの関係で先祖代々の家に住み続けることが難しくなる人が増えてきました。その結果、ふるさとでお墓を維持していくことが難しくなり、離檀を考える人が増えてきました。
 中には、自分がどの寺に所属しているのか知らないという場合もあるようです。
 しかも、 最近では寺との関係はかなり希薄で、葬儀も直接葬儀社に家族葬や直葬というシンプルな葬儀を任せる形が一般的になってきました。
 その分お寺の力が弱くなってきたということがいえます。ここまでになってくると、菩提寺にこだわりつづける意味を失ってしまう人が出てくるのもうなずけるでしょう。


檀家を辞めたい場合

 菩提寺で葬儀のときには何十万円、寺院の修繕費などで寄進を求められることも事実です。現代の生活の中でお寺の行事に参加して寄付をしつづけるのも煩わしいと感じる原因になるでしょう。
 続けていくことが難しく、 辞める方法としては最初に寺の住職にその旨を相談することが必要です。寺自体を運営していくにはお布施が不可欠です。そのため、お寺を支える家の数が減ってしまうことは寺側としては好ましいことではありません。経済的事情や遠方へ引っ越すなど、どうしても辞めざるを得ない理由があれば寺側も納得しますので十分に話し合いをするべきです。
 反対に、 事前になんの連絡もなく、辞めることを申し出ると寺側とトラブルになる可能性があるので注意しましょう。


辞める場合のトラブルの例

 様々な理由から辞めたい場合、 まずは家族や親族にその旨を伝え、相談してみましょう。
 そうしないと、今後親族間でトラブルになって 寺とのトラブルになったときに他の親族に波及する可能性もあるからです。
 また、離壇に関する費用は各寺院である程度決まりがあるので、お寺に事情を話していくら支払う必要があるのかも予め聞いておくのもトラブル回避の得策です。

  家族葬や直葬で簡易位的に火葬し、遺骨をお寺に持っていっても、断られてしまい、葬儀の取り直しを要求される場合があります。
 突然、離檀したいと申し出ると寺とトラブルになるおそれがあるため注意が必要です。
  檀家を辞める場合は10〜20万円の離檀料を払うのが一般的 ですが、かなり高額を請求される場合があります。
 その際、離檀料自体に法的拘束力はないものの、不動産の原状回復費用や修繕費に当たるため支払う必要がでてきます。
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