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埼玉県の葬儀

埼玉県では、通夜の香典袋の他に、「お見舞い」と表書きをし、紅白の水引をかけた袋も用意します。これは、「入院中にはお見舞いに行けず今になってしまって申し訳ありませんが、どうぞ受け取ってください」というお見舞いの気持ちを込めたものです。紅白の水引がかけられますが決しておめでたい意味があるわけではありません。遅ればせながら通夜の場でお見舞金をお渡しするという意味になります。

葬儀の際にその場で香典返しが行われるのが慣例ですが、「新生活」呼ばれる風習もあります。これは戦後間もない、昭和20年代~30年にかけて、敗戦による貧困時代の為、無駄遣いや見栄をはるようなことはやめようという考えの一つで冠婚葬祭の虚礼廃止を目的とした「新生活運動」と呼ばれる住民運動から行われるようになりました。

葬儀の受付には「新生活」という受付が別に設けられます。「新生活」の趣旨に沿う香典を持って参列に来た人はこの受付に並びます。一般的な香典の額よりも少なく入れ、香典返しは辞退します。

火葬は葬儀、告別式のあとに出棺、火葬を行う「後火葬」を行う地域と、通夜の翌朝、葬儀、告別式の前(葬儀当日の朝)に出棺、火葬をあい、葬儀、告別式で骨葬を行う「前火葬」を行う地域が混在します。前火葬の場合、参列者が故人に会っておきたいと思っても葬儀、告別式の時にはお骨になっていますので、前火葬なのか後火葬なのかを確認して参列すのが良いでしょう。

浦和市では葬儀の後に火葬をし、秩父市では火葬のあとに葬儀が執り行われます。家族葬を行うところも、昨今では出てきていますが、斎場で行うところの方が多いです。郡部や農村地域では出立ちの膳(別れ飯、立飯 、 食い別れとも言われます)を回したり、お膳を食べた後は、故人の茶わんを割る茶わん割りを行うところもあります。別れの杯という習慣もあり、この場合は永遠の別れを惜しんで、酒を飲みかわします。

火葬が終わり火葬場から帰ると、塩谷水で体を清め祭壇に遺骨が安置されてから初七日法要が執り行われます。

葬儀、告別式の参列者全員に小さな「金剛杖」と呼ばれる杖が渡され、それを手にして参列します。そして男性の参列者は、額に白い三角布も配られそれを額に着け参列します。死装束の一部に冠や金剛杖がありますが、参列者が「金剛杖」「額に白い三角布」を身に着けることによって、故人と同じ格好をするということで、三途の川を渡るところまでは私たちも故人と共に行って無事に旅立てるように見送ります。という意味があります。この風習は埼玉県北部地域で見られます。

 

 

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