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家族葬での喪主のスピーチのタイミングと文例

家族葬は、ごく近しい身内だけで行われるものですが、場合によっては多くの親族が集まったり、親しい友人が参列することもあります。

集まってくれた人に対しては、家族葬と言えども喪主は挨拶や感謝の気持ちを述べることが必要です。そしてスピーチをするのにはふさわしいタイミングがあり、また状況次第では挨拶不要となる場面もあるものです。

喪主は家族葬ではどんなタイミングで、どのようなスピーチをするのが適切なのでしょうか。例文を交えてご紹介します。



もくじ
  1. 挨拶のタイミングや注意点
  2. 通夜でのあいさつ
  3. 通夜振舞いでの挨拶
  4. 告別式での挨拶


挨拶のタイミングや注意点

家族葬において、喪主がスピーチをするタイミングは主に4つです。1つ目は通夜のはじめ又は終わりに参列者に対してお礼を述べるものです。2つ目は通夜振舞いの席において挨拶をすることがあります。

ただし、家族葬の通夜振舞いは親族控室で少人数で行われることが多く、通夜で既に挨拶をしている場合には、このタイミングでは挨拶不要とされることもあるようです。

3つ目のタイミングは告別式の終わった直後、出棺の前になります。霊柩車に棺を乗せる前に行う場合と乗せた後に行う場合があります。4つ目は、火葬後に行われる精進落としの食事の前です。通夜と葬儀、2日間参列してもらったことの感謝を述べて、一連の儀式の締め挨拶とします。



通夜でのあいさつ

それでは、家族葬におけるスピーチの例文をご紹介します。まず、通夜での喪主挨拶の例はこのようになります。


本日はご多用中にも関わらず、亡き父・山田一郎の通夜式にご参列賜りましてありがとうございます。そして、生前に父が皆様より頂戴致しましたご厚誼につきましても、父に代わりまして厚く御礼を申し上げます。 故人はA病院にて〇年〇月〇日、80歳にて永眠致しました。晩年は趣味の絵画に勤しみ、孫達に囲まれて穏やかな日々を送っておりました。最期は家族に看取られ、眠るような旅立ちでありました。

これからも家族一同力を合わせて頑張っていきたいと思っておりますので、皆様方におかれましては、故人の生前と同様のお付き合いを頂けましたら幸いです。


以上ご挨拶とさせて頂きます。

本日は誠にありがとうございます。



通夜振舞いでの挨拶

続いて、通夜振舞いにおけるスピーチの例文はこのようになります。なお、通夜にて挨拶を済ませている場合や、会場に泊まる予定の身内しか会場に残っていない場合、このタイミングでは挨拶不要とする場合もあります。ただ、会食が長引くようであれば、喪主が締めの挨拶をしてお開きにするという手段も頭に入れておきましょう。


本日は亡き父・山田一郎の通夜式にご参集賜りましてありがとうございます。このように皆様にお集まり頂き、故人も大変喜んでいるものと思います。ささやかではありますが、故人の思い出話など聞かせて頂ければと思い、お食事をご用意致しました。故人を偲びながらお召し上がり頂ければ有り難く存じます。

本日は誠にありがとうございます。



告別式での挨拶

最後に、告別式におけるスピーチの例文をご紹介します。家族葬の参列者は身内がほとんどですので、あらたまった口調になる必要はありません。しかし、普段顔を合わせない親族が参列していることもありますので、くだけすぎた口調は避けましょう。


本日はご多用中のところ、亡き父・山田一郎の葬儀式並びに告別式にご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。生前故人が賜りましたご厚誼、ご厚情に対しましても厚く御礼申し上げます。

これより父はB斎場にて荼毘にふされます。寂しい気持ちでいっぱいではありますが、皆様にお見送り頂き故人も喜んでいることと思います。

これからは、残された母を支えつつ家族一同頑張っていく所存です。まだまだ未熟な私達に、今後ともご指導ご鞭撻を賜れますと幸いです。以上、簡単ではありますが御礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

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