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家族葬でのお焼香の順番、タイミングなどのマナー

身内に不幸があってこれから家族葬をすることになった、あるいは知り合いの家族葬に参列しなければならない、こんな方もいるはずです。家族葬は遺族を含めてごく限られた参列者だけで執り行われるタイプの葬儀です。

近年では社会の多様化に伴い、このタイプの葬儀も目立つようになりました。とはいえ、まだまだ一般的には広く認知されていないのが実情。そのためお焼香であっても、どのようなやり方でいつやるのかよくわからない等、不安や疑問を持つ方も珍しくありません。

ここでは家族葬でのお焼香の種類ごとの順番やマナーについて詳しく紹介します。これに加えて葬儀に参列できな場合の弔問についても、いつやるのか、服装は平服でよいのか等を含め、詳しく説明していきます。



もくじ
  1. 立礼お焼香
  2. 座礼お焼香
  3. 回しお焼香
  4. 葬儀に参列できなかった場合の後日のお焼香のマナー


立礼お焼香

一般的な葬儀でもオーソドックスなのがこの立礼お焼香です。比較的余裕のある会場ならば小規模な家族葬であっても、立礼になるケースがよくあります。やり方の順番やタイミングあるいはマナーも、一般的な葬儀と基本的には一緒です。まずお焼香台まで進み、そこで遺族とお坊さんそれぞれへ一礼します。

次にお焼香台の前へ一歩出て、遺影に一礼。手を合わせた後に、台の上にあるお香を人差し指と中指でつまんで、額へ押し当てた後に香炉へ入れます。なお宗派によっては額への押し当てを省略したり、つまむ回数が異なることがあるので要注意です。お香の一連の流れが終わったら再び遺影に手を合わせ、さらに台から一歩ほど下がり一礼。そこで同時にご遺族やお坊さんにもそれぞれ一礼し、自分の席へ戻ります。



座礼お焼香

小規模な家族葬では自宅の和室や、畳のある小ホールなどで執り行われることも珍しくありません。そのようなケースでは座礼お焼香になる傾向があります。基本的には前述した立礼お焼香と流れやマナーあるいはタイミング等はほぼ同じです。

しかし、お焼香台への移動の仕方に大きな違いがあるので注意が必要です。まず自分の位置から台が近いなら、膝行や膝退と呼ばれる方法で移動します。これは完全に立ち上がらずに、両手を握って親指だけ立てたままで床に置き、正座か腰を下ろした状態で前へ移動してお焼香する方法です。台の前では立礼の場合と同じく遺族とお坊さんへ一礼。

お焼香が終わったら、握った両手を前に置いた姿勢で、やはり遺族とお坊さんへ一礼して終わります。なお台から自分の位置が遠い場合には、中腰の姿勢で移動します。



回しお焼香

ごく限られた参列者で執り行われる家族葬では、自宅の極めて狭い一室であったり、メモリアルホールであっても予定人数より多く参列者が来て、会場が狭くなるケースもよくあります。

こうなると狭い場所や短時間で可能な、回しお焼香で済ませてしまうことも珍しくありません。この方法では立礼の方法のように台まで進まずに、お盆にのせられた香炉と抹香を参列者が順番に回して、自分の順番が来たらその場でお焼香するやり方です。

まず自分の前の順番にいる参列者がお盆を差し出して来たら、軽く一礼してから受け取ります。そして床や畳に正座している場合にはそれを前に置いてから、椅子に座っているなら膝に置いてから一礼し、手を合わせてお焼香を始めます。終わったら再び合掌し、次の参列者へ軽く会釈してお盆を手渡します。



葬儀に参列できなかった場合の後日のお焼香のマナー

何らかの事情によって、家族葬へ参列できない方もいることでしょう。その場合には、弔問をいつやるのかが問題になります。この点、できるだけ一週間後から四十九日の法要の時期までには、弔問するのが適切なタイミングと言えます。

葬儀から一週間の時期ではご遺族も後片付け等で忙しいためです。いずれにしてもご遺族に失礼がないように、しっかりと時期を見計らってから、事前に弔問の連絡をしておくことが重要です。弔問では喪服で行く必要はないものの、派手な服装やカジュアルな洋服などは避け、落ち着いて地味な平服にするのがマナーです。ただし葬儀から日数が経っていない場合や、ご遺族が社会的に地位の高い方などでは、平服ではなく喪服の方が無難でしょう。弔問でのお焼香は、お線香で行うのが基本。

葬儀での抹香はあくまでも自分自信の身を清めるものであるのに対し、弔問でのお焼香はご仏壇のある場所を清める意味があるからです。これは法事やお墓参りでも同じことが言えます。なおお線香はロウソクの火でつけるのが基本的なマナーです。そしてご遺族に精神的な負担をかけないように、お線香を終えたら速やかに退去することも、忘れてはならないマナーでしょう。

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