家族葬に呼ばれた「いとこ(親戚)」ですが、香典は用意した方が良い?相場は?
家族葬をしますというお知らせが届いた場合、どこまでの範囲をいっているのかわからないケースがあります。ごく近しい親族なのか、いとこまでさらにその子供まで含めていいのかはっきりわかりません。そんな場合は、喪主側に確認してから参列するか参列しないか決める必要があります。
冠婚葬祭は親族間のトラブルが発生しやすい場ですので、注意が必要です。静かにゆっくりと故人をお見送りしようとしてるのに、その心を乱すようなマナー違反は避けるようにします。
香典不要と言われていない限り香典は持参する
家族葬で香典は辞退させていただきますと言われたら、辞退して構いません。喪主側の香典返しの負担を考えたら、無理に出さない方が賢明です。しかし、明確に「辞退します」といわれていない限り準備しておいた方が無難です。その場で断られたら引っ込めればいいし、会場の他の参列者の様子を観察して判断したら良いと思います。
金額については、一般の葬儀の金額よりも高めに入れて、さらに年齢も考えて入れるようにします。いとことか遠い親戚とか立場によって金額も変わってきます。参列しない場合は本葬終了後、落ち着いてから49日までに弔問すればいいですが、持参するのはお菓子や果物にした方がいいでしょう。とにかく喪主側に負担をかけないことが一番大事です。
親戚の場合の香典の相場は5千円~2千円
親戚として家族葬に参列する場合、香典はどこまで入れたらいいのか迷うところです。家族葬の場合の香典は、一般の葬儀と違って少し多めに入れます。相場は最低5千円から2万円です。ただし、これは若い人の相場なので、40代、50代となれば3万~5万くらいが相場でしょう。4万円は数字の関係からやめてください。
親族だから少しでいいだろうではなく、逆で親族だから多めに入れるようにします。兄弟など近くなればなるほど高めにした方が無難です。
一方、香典も供花もどちらも辞退させていただきますというケースが多いです。それでも心配な場合は一応香典を準備しておいて、会場で他の参加者の様子をみて判断すればいいでしょう。香典返しが最も喪主側の負担になりますので、無理して渡さないことが肝要です。書き方も注意が必要ですので後ほど解説します。
呼ばれていなければ参列しないのがマナー
家族葬は故人の近しい親族または余程親しかった友人を呼ぶこじんまりした葬儀です。たとえ兄弟であろうといとこであろうと親戚であろうと、どこまでの範囲なら参列していいのかを喪主側に確認してから参列するようにします。呼んでもいないのに親族だから兄弟だからと勝手に参列するのは礼儀として良くありません。
呼ばれていない場合は参列しないようにしましょう。供花も参列できない場合によかれと思って特別大きな供花を贈る親戚がいますが、バランスは崩れるわ、あまり親交のなかった親族の供花が大きいわでヒンシュクをかうこと間違いなしです。
供花や供物を贈りたいと思ったら、喪主側に贈ってもいいか確認し、それほど大きな目立つ供花を贈るのは控えましょう。静かに故人を見送りたいという喪主の気持ちを大事にしてあげることが大事です。
香典の書き方、包み方は?
香典の書き方は、「薄墨」の筆ペンを使うようにして、白黒のリボンの上に「御霊前」「ご仏前」と書き、リボンの下に氏名や会社名を書きます。「濃い墨」は結婚式などめでたい時に使うので間違って濃い墨の筆ペンを使わないように注意すべきです。
複数いる場合の書き方は、別の白い紙にひとりひとり氏名を書いて現金と同封します。この場合はひとりひとりの金額は記載せず、みんな一律の金額にします。そうすれば金額を人数で割り算して一人あたりの金額がわかります。香典の包み方は裏側の折った上の紙が下から折ってきた紙の上になるようにします。
つまり上から被せる形になります。香典の白黒リボンの下の氏名を書く部分が狭く、太めに書いていたら、必ず失敗するので細かく小さめに書く必要があります。