家族葬の場合、受付係は故人様と一番遠縁にあたるご親戚にお願いするのが理想的です。また、地域の慣例がある場合はそれに倣い、町内会や自治会の方にお願いして下さい。なお、お願いできる方がいないという場合は葬儀社スタッフに依頼するとよいでしょう。
家族葬での受付係は誰にお願いするのがベストなのか
1,家族葬における注意点とポイント
2,当日の役割分担について
3,受付係は誰にお願いするべきか
4,依頼する内容とお礼について
1,家族葬における注意点とポイント
ご遺族やご親戚など親しい方のみで行う「家族葬」で故人との最期の別れをしたいとお考えの方へ、注意すべき点やポイントなどをご紹介させて頂きます。
まず、考えなければならないのは、どの範囲までの方に葬儀をお知らせするのかということです。一括りに家族葬といっても、どの範囲までを「家族」と判断するのかという認識は人によって異なるので、故人様が呼んでほしい方を具体的に指定している場合以外は、喪主の方と近しい家族で共通の認識を持つ必要があります。
例えば遠方に住んでいるご親戚もお呼びするのかといったことから、故人様の配偶者の兄弟などは家族と考えるのかどうか、ご家族だけでなくごく親しいご友人だけにはお知らせするのかなど想像以上に細かく決めておく必要があります。そして
お呼びする方が決まったら、今度はお呼びしない方に「家族葬」である旨をお伝えし、理解して頂きましょう。特に、ご近所の方には予めお知らせしておくことをお勧めいたします。
2,当日の役割分担について
次に考えたいのが、「
お香典や供花、弔電に関して」です。
家族葬の場合これらを辞退するケースもありますので、その場合は当日の混乱を回避するためにも、葬儀のお知らせなどの文章に記しておきましょう。続いて決めなければならないのが、
お通夜等の役割分担です。
通夜や葬式の参列者が10名に満たない場合は、そこまできっちりと決めなくてもなんとかなりますが、例えご親戚やご友人だけであっても10名~15名を越える参列者がいらっしゃる場合は、最低でも
受付係だけは決めておくべきでしょう。特にお
香典を受け取るのであれば、それを管理するためにも受付係は重要な役割を果たします。さらにお葬式の場所や規模によっては駐車場での
誘導係や
台所係、
会計係などを決める必要があります。また、これらの係は兼務することは難しいため、最低でも数名は人員を確保し依頼することが望ましいでしょう。
3,受付係は誰にお願いするべきか
ここで問題となるのは、上述した役割を誰にお願いするのかということです。
特に受付係はお金を管理するという性質上、慎重に選ぶべきです。但しご遺族の席に着かれる方は離席することは出来ないので、
故人様から見て一番遠縁のご親戚に頼まれるのが理想的です。
尚、
人数も1人では大変なので、2人置かれるとよいでしょう。また、
地域によっては町内会や自治会の方などにお願いするという慣例もあるので、その場合はそれに従って依頼して下さい。
さらに、どうしてもお願いできる方がいないという場合もあります。こうしたときは葬儀社の方に相談し、
葬儀社スタッフの方にお願いすることも可能ですが、
別途費用が発生しますのでその確認だけはしっかりと行って下さい。なお、この費用を削減するために個人でアルバイトを雇うなどすると、思わぬトラブルの原因になりかねませんので、これは避けたほうがよいでしょう。
4,依頼する内容とお礼について
受付係同様、誘導係や台所係の方も誰にお願いするか検討する必要があります。
こちらも可能であれば、故人様とは遠縁にあたるご親戚にお願いするとよいでしょう。そして、それぞれを誰にお願いするか決まったら、どのようなことをお任せするのか打ち合わせをしましょう。特に
受付係をされる方はご挨拶、芳名帳への記載の依頼、返礼品・会葬礼状のお渡し・会場へのご案内等、やるべきことがたくさんありますので、しっかりと打ち合わせをして下さい。
また、当日に係をお願いされた方には早めにお焼香を済ませて頂き、各分担場所から離れる時間がないように配慮します。最後に通夜や葬儀などが終わったら、
各係の方へお礼をしましょう。現金の場合は3,000円~5000円が相場ですが、同等程度の品物を渡すという場合もあります。これは地域による違いもあるので、あくまで目安としてお考え下さい。