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家族葬後の新盆のマナー、僧侶へのお布施や香典などの相場

 家族葬の場合、参列者から香典をいただかないのが一般的です。とはいえ、絶対に受け取ってはいけないわけではありませんので、受け取った場合はキチンと香典返しをする必要があります。
 一方、葬儀の際に僧侶に渡すお布施の全国平均は、約45万円です。ただし、新盆にご出仕いただいた場合は5万円前後でオーケーです。


最近の葬儀事情について
1,葬儀形式が変化してきています
2,家族葬の特徴について
3,新盆のお供えや香典について
4,僧侶へのお布施はいくら位包めばよいのか


1,葬儀形式が変化してきています

 旧来、家族の誰かが亡くなった時は、親戚や知人はもとより、ご近所にも故人の死を通知して、盛大に葬儀を営むのが一般的になっていました。
 葬儀の規模が大きければ、会場費や接待費がかさんでしまいます。地域差はあるものの、一般的な形式の葬儀費用の価格相場は約200万円と言われています。
 しかし、亡くなった人を見送るための儀式にそこまで高額の費用をかける意味があるのだろうかと、疑問を感じる人が増えてきました。
 また、参列者数が多ければ多いほど、遺族にかかる負担が重くなってしまいます。弔問に来てくれた方に対し、喪主や喪家の人間として失礼のない対応をしなくてはなりませんので、故人の見送りに専念することはできません。
 悔いが残る形で葬儀を営んでも意味がないと考える人が増えた結果、新しい葬儀形式が選ばれるケースが増加しました。
 その代表格が、家族葬と呼ばれている葬儀形式です。家族葬は、喪主や喪家の意思で参列者の範囲を限定する葬儀です。小さな会場を借りて少人数でこじんまりと故人の見送りをすることができるため、少ない予算で葬儀を営むことが可能になります。
 また、遺族にかかる負担も軽くなります。


2,家族葬の特徴について

 家族葬は、家族を中心にごく内輪だけで営む葬儀のことです。
 正式な定義のようなものはなく、やり方や規模は千差万別になっているのが実情です。しかし、ゆっくりと故人を見送ることができるため、近年この形式を採用するケースが急増しています。
 密葬との相違点は、これのみで葬儀が完結する点にあります。密葬も参列者を限定する小規模な葬儀ですが、別途、本葬の実施を予定しているケースが大半です。
 膨大な数の参列者が見込まれる場合に、会場の混乱を避ける目的で、とりあえず密葬を行って遺体を荼毘に付してしまうという形をとることが多いです。
 したがって、費用の節約には結びつきません。
 しかし、家族を中心にしてごく少人数で葬儀を終わらせてしまうという形をとれば、多めの予算を組む必要がなくなります。
 ちなみに、家族葬の場合は香典を辞退するのが一般的ですから、香典を葬儀費用の支払いにあてることはできないと考えておくのが無難です。


3,新盆のお供えや香典について

 家族葬で故人を見送ったお宅が新盆を迎えた場合、お供えや香典を受け取ってもよいのかどうかと悩んでしまうケースが多いです。
 亡くなった直後に行う葬儀でも原則的には香典を受け取らないのがマナーですから、新盆に際しても、お供えや香典は辞退したい旨をあらかじめ周知しておくのがベストです。
 ただし、先程も少し触れましたが、このようなやり方でなくてはいけないという決まりのようなものはありません。
 故人が生前に親しくお付き合いさせていただいていた方から是非にとお供えや香典を贈られた場合、それを固辞してしまうと逆に失礼にあたってしまいます。
 また、その地域特有の慣習もありますから、柔軟な対応を心がけることが大切です。お供えや香典をいただいた場合は、贈られた金額の半額程度の香典返しをする必要があります。
 そのあたりのマナーについては、一般葬の場合と何の違いもありません。ちなみに、自分が香典を贈る立場の場合、その金額は一般葬の場合と同じか少し高めにするのが望ましいです。ただし、ご遺族が強く辞退を望まれている場合には、無理に押し付けるようなことをしてはいけません。


4,僧侶へのお布施はいくら位包めばよいのか

 多くの喪主が悩んでしまうのが、僧侶に渡すお布施の額です。
 僧侶に直接尋ねてみたところで、具体的な金額を提示されることはまずありません。
 多くの場合「おこころざしで結構です」という回答が返ってきます。
 とはいえ、生まれて初めて喪主を務めることになった人は、お布施の相場金額など知らないのが普通です。
 檀那寺とはその後も長くお付き合いが続くことになりますので、相場から大きく外れない金額のお布施を包むようにしたいものです。
 一番望ましいのは、ご近所や親戚に相談してみるという方法です。お布施の額にも地域差がありますので、周りの人が実際にいくら包んだのかを教えてもらうのがベストです。
 また、葬儀社の人に尋ねてみるというのも一つの方法です。葬儀社の人は多くの葬儀に立ち会っていますので、実際にいくら位のお布施が包まれているかをよく知っています。
 参考までに書いておくと、全国平均は約45万円です。ただし、地域差が非常に大きいので、地元の葬儀事情に精通している人に確認してみる方がよいです。なお、新盆にご出仕いただいた場合は、5万円前後を包むのが一般的です。
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