葬儀を行うときは家族や親族を代表して喪主を決めて、葬儀社との打合せを進めていきます。実際の通夜や葬儀では家族を代表して、挨拶を行います。最近は故人の家族がゆったりと故人とお別れすることができる、家族葬が主流になっています。
葬儀の一連の流れと喪主の働き
1,家族と葬儀社を結ぶ窓口
2,通夜の流れと挨拶のタイミング
3,火葬場に行く前に参列者に
4,家族葬が多くなっています
1,家族と葬儀社を結ぶ窓口
人が亡くなった時は、葬儀を行って故人とのお別れを行います。葬儀を行うときは親族の代表である人を決めて、どのような葬儀にするのか葬儀社との打合せを行っていきます。
最近は葬儀も多様化してきていて、一般の参列者を迎えて行う一般葬のほかに身近な親族や家族だけで葬儀を行う家族葬、火葬のみを行う直葬など様々な種類の葬儀が執り行われています。
喪主は親族の代表として葬儀社と打合せを行って、どのような葬儀にするのか、また葬儀の段取りや葬儀の前に行われる通夜や告別式のやり方など葬儀社と入念な打ち合わせを行うことになります。
入念な打ち合わせや葬儀社からのアドバイスをもらうことで、故人の家族が望んだ葬儀を行うことができます。喪主は家族と葬儀社を結ぶ窓口にもなりますので、故人の家族の意見をまとめて葬儀社の担当者に相談する必要が出てきます。
2,通夜の流れと挨拶のタイミング
葬儀を行う前夜には通夜を行います。一般的には通夜式を行い宗教者を招いて行います。告知を行えば一般の参列者も参列することになります。
一通りの式が終われば喪主は参列した人に対して挨拶を行います。
挨拶のタイミングについては式の進行を行うのが葬儀社になりますので、葬儀社の担当者の指示に従うことになります。
この式が終わると、故人に近しい人で飲食を共にする通夜ぶるまいを行っていきます。故人の思い出などを語り合いながら、故人をしのんでいきます。
この飲食が終わると、故人の親族は線香を絶やさずたいて、故人を見守っていきます。これを夜伽と呼んでいます。この夜伽は故人に親しい人だけで行うことになりますので、故人の思い出はもちろんのこと楽しかったことや悲しかったことなど、いろいろな話をすることができます。そして明日行われる葬儀に備えます。
3,火葬場に行く前に参列者に
家族葬を行う場合は、参列するのが家族や親しかった親族のみになりますので、喪主の挨拶を省略する式が多くなっています。
参列者がいらっしゃる一般葬では、一連の式が終わった後で火葬場へ向かう前のタイミングで、家族の代表は挨拶を行うことになります。
故人がお世話になったお礼や、これからの故人の家族の生活の協力などを参列者にお願いして、火葬場に向かう車に乗り込みます。以前は告別式と葬儀は別々に行われていましたが、現代では葬儀告別式として一緒に執り行われることが多くなってきています。
火葬場につけば、故人の遺体は荼毘に付されます。
荼毘に付された遺骨をお墓に納骨して、一連の葬儀は終了になります。最近は納骨を行わないで49日の法要の時に納骨する人や、100ケ日の法要の時に納骨をする人もいます。葬儀を行った後で、亡くなった後の初めての法要である初七日の法要を一緒にあげる人たちも、多くなってきています。
4,家族葬が多くなっています
喪主は家族の意見のとりまとめや葬儀社との打合せ、相談など大変に忙しい思いをして式を行っていかなければなりません。故人との思い出に浸っていては葬儀がうまく進んでいかなくなることもあります。
一般葬ではあわただしい時間の流れの中で式が進んでいくことになります。ゆっくりとした時間の中で思い出に浸りながら葬儀を進めていくことができる、家族葬が現代の主流の葬儀になっています。
各葬儀社では様々なプランを立てて家族葬を執り行っています。また経費についても一般葬よりも、安い費用で行うことができるのがメリットで、家族葬を専門的に扱っている葬儀社も出てきています。葬儀を行うときはどんな葬儀にするのか、費用的な面はどうするかなどよく話し合って決めていかなければなりません。結論が出たならば信頼ができる葬儀社に依頼することが大切です。