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初めての家族葬体験。プラン選びや価格について

私の母は若い頃から病弱だったこともあり、あまり社交的な方ではありませんでした。娘の私が小・中学生の頃は、父母会出席やPTA役員の順番が回ってきたりで他の保護者さんとのお付き合いも多少はありましたが、私が成人した頃にはそのような人付き合いも減りました。趣味といえば編み物や刺繍などでしたので、人づき合いは少なかったです。
とはいえ、全く友人がいないわけではなく、また親戚づき合いも人並みにありましたので、母が亡くなった時に呼ぶ人がいないわけではありませんでした。

 母の末期ガンが発覚した時(余命半年と言われました)、父と相談して散々悩んだ挙句、告知をしました。そして、本人の希望は「家族と親戚と少数の友人だけで静かに見送ってもらいたい」というものでした。
 余命宣告を翻すような回復を願って看病する傍ら、もしもの場合母の希望に沿えるようにと色々調べました。

家族葬のプラン内容

 まず、少人数の葬儀「家族葬」があると知りました。県内で小規模の葬儀を扱っている葬儀社をネット検索で探しました。文字通り家族だけで見送るものと親戚や友人も含めた少人数の葬儀がありました。式のプランは、主に次のようなものでした。
【家族葬の主なプランの比較】
式を行わない火葬式 お迎え→安置→火葬(一日)
通夜式を行わない一日葬 お迎え→安置→告別式→初七日→火葬(一日)
家族中心の家族葬 お迎え→安置→通夜式→告別式→初七日→火葬(二日)

 これまでごく普通の一般葬しか経験がなかったので不安でしたが、通夜式をしない一日葬にしました。とはいえ、告別式が亡くなった翌日というわけではなかったので、家族と親戚で棺に寄り添う時間も持てましたし、規模が小さくて親身な雰囲気の葬儀になりました。ゆっくりお別れができましたし、それほど親しくもない人がおつきあいでいらっしゃるということもないので、過分な気疲れもなく、思い出話しを伺ったり闘病中の看病を労われたり・・・母を中心に囲んで、温かい式になったと思います。


プラン価格で注意すること

 価格は一般的な葬儀よりも低価格でしたが、調べていて気づいたのは、葬儀社によって価格に含まれる内容が異なるということです。その中にどこまでの費用が含まれるのか?ということも注意した方がよいです。
 例えば葬儀場利用料・生花の祭壇の費用や通夜式・告別式・式中初七日・炉前の読経、戒名授与の費用が含まれているのかどうかを確かめることです(追加料金の扱いに関しても)。
 プラン料金に含まれないお車代、お膳料、心づけについても準備が必要です(近年は必ずしも心づけをしなければ非常識という風潮ではなくなっているようですが、地方・地域の事情に合わせるのが無難かもしれません)。

 そして、単純に少人数だから出費が少ないというわけではないことも留意した方がよいと思います。人数が少ないということは、その分お香典による収入も少ないということ。規模の大小に左右されない費用も少なくないので、よく検討された方がよいかもしれません。

 我が家の場合は、家族・親戚・友人を含めて20人以下の規模を考えて、予め葬儀社さんに頼んでおきました。その際、早割のようなシステムもあることを知りました。実際の葬儀が予約よりも一ヶ月後、二ヶ月後・・・という段階に応じてプラン価格からの割引きがあるのです。葬儀の早割なんてあまり嬉しいものではありませんが、我が家のように余命宣告された家族が予め相談したり申し込む際に自然な流れでそれが適用されるなら、助かるのではないでしょうか。

親族代表としてのスピーチ

 会葬の謝辞を述べるのは、喪主の父がするところですが、父の強い希望で娘の私が親族代表ということでご挨拶をしました。
 葬儀社が用意してくれる雛形があるので、それを少し変えて読めばいいかな・・・と思っていましたが、幸い?というか突然の急死ではなく予め葬儀の諸々を決めてあったことから時間的に少し余裕もあったので、母のことを想いながら挨拶文を考えました。若き日の母・家族との良き思い出・発病と闘病の様子・友人知人との思い出やおいでくださった皆様への感謝の言葉と、遺された私達の想いもお伝えできたと思います。
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