一昨年、母がまさかの急死。夜遅く帰宅した私が発見しました。
まだ54才と若く特に持病もなかったので、本当に驚きました。
20年前に離婚してから娘の私と二人暮らしでしたので、私は29才で喪主をすることになってしまいました。
★自宅での急死
かなり動揺していたはずですが、とにかく救急車を呼び死亡が確認されてからの諸々に追われて、泣いてばかりいるわけにはいきませんでした。
高齢の祖父母はまだ健在で家族の死亡や葬儀に関する経験が無く、全く何もわからない状態でしたが、救急隊員の方や警察、葬儀社の担当者さんのお陰でその場その場を何とか乗り切れました。
★「死体検案書」と「死亡診断書」の違い
救急車を呼んで色々処置してもらっても蘇生しなかった場合、救急隊から警察署に連絡されます。その際、隊員の方に強く言われたのは、「現場検証が終わるまでお母様を動かしたり周りの状態を片付けたりしないで、そのままにしてお待ちください」ということでした。
入院中や在宅医療の最中に生前から診療を行っていた病気や怪我で亡くなった場合は「死亡診断書」が出されるのですが、母のような場合は警察の検視によって事件性が無いと判断されて後に「死体検案書」が出されるのだということは初めて知りました。
この「死体検案書」は、後に年金や生命保険などの手続きに必要となりますので、何部かコピーしておくと良いです。
★「死亡届」と「火葬許可証」
死亡後すぐに必要な死亡届と火葬許可証ですが(同時に窓口に提出します)、死亡検案書(または死亡診断書)の左側に死亡届を(主に親族が)書く欄があります(右側は医師に記入してもらう)。
火葬許可証は死亡届を提出する際に、各自治体から交付されます。
死亡届の提出場所は、亡くなった人の死亡地または本籍地または届け出人の本籍地のいずれかの市町村役場で、亡くなった人の住所地は不可とのことです。
7日以内に提出しなければならず、死体検案書(死亡診断書)・身分証明書・印鑑を持参します。この手続きを代行してくれる葬儀社も多いようで、私もお世話になった葬儀社さんにお願いしました。この際、本人の本籍地の記入や印鑑が必要ですので、ご家族の本籍地を知っておく必要があります。
★少人数の家族葬
母は20年前に離婚しておりますので、付き合いのあるのは母方の親戚のみでしたし、私も一人っ子で兄弟がおりません。急なことで動転していましたし、自分が喪主になることも荷が重すぎて、できれば親戚とごく少数の方々で小規模の葬儀にしたいと思いました。
自宅から近く小規模の葬儀をしてくれそうな葬儀社をネットで探し、「家族葬」というものを知りました。
恐る恐る電話をしてみましたら、大変丁寧で親切な応対で、ホッと安堵したのを覚えています。実際、何もわからない私は細かいことまで色々と相談し、サポートして頂きました。
葬儀は母方の祖父母、兄弟姉妹、母の職場の同僚、母と私の親しい友人等々・・・約30人で見送りました。
家族葬の実績が豊富な葬儀社さんでしたので、本当に頼りになりました。しかも親切で丁寧。「よほどの人数増加がない限りは余計な追加料金はありません」という言葉通りのお会計でした。
斎場までの寝台車手配・葬儀場利用料・生花祭壇・遺影写真セット・受付セット・司会スタッフ・運営スタッフ・式中初七日などが基本プランに含まれていて、追加料金を要求されることはありませんでした。
何よりも、突然母を亡くし喪主となってしまった私の動揺をなだめながら支えてくださったスタッフに感謝しています。どうやってあの数日を乗り切ったのか、覚えていないことも多いのですが、とにかく無事終えることができました。
やはり一番重要なのは、葬儀社選びではないかと思います。たまたまネットで検索した自宅近くの葬儀社さんが良かったので、悲しみの上に余分なストレスを抱えることなく終えることができました。幸運だったと思います。