葬儀の際の返礼品について
葬儀に足を運んでくれた方にお礼として渡す返礼品が会葬御礼品です。1個につき500~1000円が一応の目安になりますので、それを念頭に置いて予算を組んでみるとよいです。
葬儀の際の返礼品について
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通夜や告別式に来てくれた方に対するお礼について
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会葬御礼品の金額や内容について
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香典返しを送る時期について
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香典返しの金額や内容について
★通夜や告別式に来てくれた方に対するお礼について
通夜や告別式を執り行うと、多くの方が弔問のために訪れてくれます。貴重な時間を割いてわざわざ足を運んでくれたわけですから、葬儀の主催者として何らかのお礼をするのはある意味で当然のことです。そのお礼の形は、大きく2種類に分けることができます。まず1つは、飲食物の提供という形で行うお礼です。通夜の後でふるまわれる通夜振る舞いがこれに該当します。ただし、通夜振る舞いをもって正式なお礼とし、その他には何もしないというケースはまずありません。多くの場合、お礼状を添えた返礼品をお礼の気持ちとして渡すことになります。ちなみに、この返礼品には、会葬御礼品と香典返しの2種類があります。会葬御礼品というのは、香典を持ってきてくれたかどうかに関係なく、通夜や告別式の会葬者全てに渡すお礼の品物です。一方、香典返しの方は、その名が示している通り、いただいた香典のお礼としてお返しする品物のことです。
★会葬御礼品の金額や内容について
会葬御礼品の値段は、1個あたり500~1000円が一応の目安になります。ですので、通夜と告別式を合わせて何人位の人が弔問に来るかを考えた上で、予算を組む必要があります。一昔前までは、白いハンカチに清めの塩と会葬礼状がセットになったものが定番のようになっていました。しかし、最近では白いハンカチが用いられるケースはほとんど見られなくなっています。今は、ハンドタオルやお茶、コーヒー、お酒などが利用されることが多いです。絶対にこうでなくてはならないといった定義のようなものがあるわけではありませんから、葬儀社のスタッフと相談した上で良さそうな品物を選ぶようにするのが望ましいです。ただし、宗派や地域による特別な慣習がある場合がありますので、注意する必要があります。たとえば、関西地方の一部地域では、品物ではなく商品券などの金券を渡すのが常識のようになっています。引っ越したばかりでその地域の慣習をよく知らない人は、誰かに確認してみるようにした方がよいです。
★香典返しを送る時期について
香典返しは、本来、三十五日もしくは四十九日の忌明けを待って郵送するのが正しいやり方だとされています。もっとも、故人と特に縁が深かった人に対しては、品物を郵送するのではなく、遺族が直接持参する形を取るようにするのが望ましいです。とはいえ、忌明け直後はまだバタバタしていますから、香典返しの品物を持って直接訪問する時間を作ることが難しいという遺族が少なくありません。我が身に置き換えて考えてみれば、遺族の忙しさについては誰でも容易に想像することができます。ですので、たとえ郵送で済ませたとしても、非常識だという誹りを受けることはありません。忌明け後に品物を送る後返し型が香典返しの基本とされていますが、近年になり、葬儀の当日に会葬御礼品とは別に香典返しの品物を渡してしまう即日返し型を選ぶ人が全国的に増えてきました。即日返しにした方が煩雑な発送手続きが不要になるため、遺族の負担が軽くなります。しかし、香典の額に関係なく全員に2500~3000円程度の品物を渡すことになりますので、後で微調整する必要が生じる可能性があります。
★香典返しの金額や内容について
香典返しの品物を即日返しの形で渡す場合は、先程も述べたように1個あたり2500~3000円が一応の費用目安になります。一方、忌明け後に郵送する後返しの場合は、いただいた香典の半分相当額の品物を送る半返しや、三分の一の品物を送る三分返しが一般的です。半返しが当たり前の地域もあれば、三分返しが常識になっている地域もありますので、その地域の香典返しの慣習を調べてみる必要があります。ただし、全国的にみると、半返しが礼儀になっている地域の方が多くなっています。具体的には、高級茶や高級海苔、梅干、佃煮、菓子などを送るケースが多いです。飲料や食品を送る場合は、なるべく日持ちのするものを選ぶのが基本になります。ただし、5万円、10万円などといった高額の香典をいただいている場合は、品物の選択で困ってしまうことになります。そのような場合は、カタログギフトがよく利用されています。