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家族葬で会社が送る供花、送る側と送られる側のマナー

昨今、家族葬が増加しており、葬儀への参列や供花についてもルールが変化しています。家族葬に花を贈りたくても、贈り方やマナーが分からないケースが少なくありません。また喪主側としても、供花を辞退したいこともあるわけです。

家族葬は遺族や近親者のみの参列が原則で、少人数で葬儀をしたい場合に選択肢となります。葬儀自体がコンパクトになるので、コストを抑えられるメリットがあります。家族葬では供花・供物も辞退しやすく、返礼の煩わしさなどからも開放されるわけです。



もくじ
  1. 遺族側:会社への供花の断り方
  2. 遺族側:会社への供花・参列のお断りの仕方の例文
  3. 会社側:供花を送るタイミングと花の種類、供花の費用や相場
  4. 会社側:供花の宛先と札名の書き方


遺族側:会社への供花の断り方

家族葬の場合、故人の職場関係者等からの供花を断りたい場合、訃報をメール等で伝える際にその旨を知らせることが適切です。その際には「故人の遺志により」と前置きするのがマナーです。訃報を聞いた段階で取引先から花が手配されることもあるので、早めに辞退するのが良いと言えます。家族葬と言われたら、供花・供物の辞退は故人の遺言に限らず、遺族の意向でも決めることができます。

辞退の理由は様々で、故人や遺族の職場に負担をかけたくないなどが挙げられます。また通夜や葬儀を簡略化した場合も、供花・供物を辞退する理由となります。加えて、お礼のお返しが大変になるなど事情があるわけです。先ずは遺族の意向が尊重されるべきなので、供花を辞退したい場合には遠慮する必要はないと言えます。



遺族側:会社への供花・参列のお断りの仕方の例文

会社側の対応の花などを辞退する場合には、メールなどで送るのも選択肢となります。メールの例文としては以下の通りです。


「本日、午前〇時に父が亡くなりました。誠に勝手ながら、生前の父の希望により、葬儀は近親者のみで執り行います。故人の遺志により、ご供花・ご供物も全て辞退申し上げます。」


会社の同僚に断る例文では最初から伝えておくことがポイントです。家族葬と言われたら、基本的に親族や親しい関係者のみの参列になります。そのため職場の上司・同僚や取引先は葬儀には呼ばないのが一般的です。

但し上司や同僚の中でも、特に故人と親しい関係にあった人には参列をお願いしても問題ありません。大切なのは故人の遺志であり、それを汲み取るのも遺族の役割となるわけです。一方、参列を要望されなければ、会社側は素直に従う必要があります。



会社側:供花を送るタイミングと花の種類、供花の費用や相場

取引先や会社側の対応による供花の金額は、正確には決まっていないのが実情です。それでも家族葬と言われたら、一般的な相場としては5千円〜2万円以内となることが多いと言えます。

そして殆どのケースでは、1万円前後の花を用意していれば問題がありません。花を用意するタイミングとしては、通夜の前が適しています。供された花は、通夜から葬儀後まで故人のそばに供えられます。場合によっては、花が通夜に間に合わないこともあります。その場合には、葬儀開始前までに間に合うよう手配します。また会場の広さや祭壇との兼ね合いで、花の種類や大きさが制限を受けることもあります。加えて外部からの持ち込みを禁止している葬儀会場もあるので、事前に確認を取ることが大事になります。



会社側:供花の宛先と札名の書き方

花を供える際には、宛名と札名が記載されます。宛名は故人の名前ではなく喪主の名前にするのがルールです。確かに供花は故人に対して行うのですが、遺族に対する慰めという意味もあるからです。喪主の名前が不明な場合は本家の苗字などを記載することになります。

そして札名には、贈り主の姓名が書かれます。通常は札の真ん中に大きく書かれるので、何か気恥ずかしさを感じることもります。但し札名は故人との関係を参列者に知らせるもので大切な役割があるわけです。会社側の対応で贈る場合は、会社の代表者の名前を記載するのが例文です。最初に会社名を記して、その下に代表者の名前が記載されるわけです。それに対して社員同士や部署で贈る場合は会社名の下に○○一同などと記載します。

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