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遺体の安置でドライアイスはもう古い?

 亡くなった故人とのお別れをする葬儀までの間、遺体はご自宅や葬儀社に安置されます。
 また、近年は、火葬場の不足が問題になっており、火葬場の混雑状況によってはしばらくの間、個人を荼毘に付すことができない場合もあります。安置期間が長引くほど、遺体の保存状態にも不安が出てきます。
 遺体を美しい状態で保ちながら安置するにはどのような方法があるのでしょうか。家族が安らかな気持ちで故人とお別れするためにも遺体安置についてきちんと考える必要があります。


もくじ
  1. 従来の遺体の安置はドライアイスでした
  2. ドライアイスのデメリット
  3. ドウシシャのメモリアルベッドは期待の星
  4. メモリアルベッド対応の葬儀社を探そう

従来の遺体の安置はドライアイスでした

 安置された遺体は、適切な方法で安置しなければ、時間が経つにつれて変色や変形してしまいます。冬場の暖房や人が大勢出入りする室温の中での安置は、遺体にとって良い状況とは言えず、傷みを最小限に抑えるのは難しくなります。
 火葬するまでの間の対策として、一般的には、ドライアイスが多く用いられています。腹部の上にドライアイスを置き内臓を冷やすことで保存する方法です。ドライアイスの重さは1個が約2.5kgで4個で1セットになっています。この4個を白い布で包み腹部の上に置いていくのです。費用は1セット1万円程度で、1日1回程度の交換が必要ですが、設置や交換は葬儀社がしてくれるので、家族は特に注意することはありません。

ドライアイスのデメリット

 ドライアイスによる保存は手軽にできる反面、体の深部を冷やすまでに時間がかかるので、体の表面が固くなってしまうというデメリットがあります。
 見た目の上でも体の上に重いものを乗せている姿は、あまり良い印象ではありません。乗せ方によっては、重さで腹部が変形する恐れがあるので注意が必要です。
 また、保冷の際には室温があまり高くならないように気を配る必要があります。二酸化炭素も発生するので、狭い部屋の場合、故人と同じ部屋に寝ることは避けた方がいいかもしれません。
 葬儀社側からするとドライアイスは、消耗品のため仕入れが必要になります。保管や1日1回の交換作業も発生するため、手間とコストがかかってしまうという問題があります。

ドウシシャのメモリアルベッドは期待の星

 メモリアルベッドは、冷却ブロックから遺体の熱を吸収し、外部へ放熱することで冷却します。これによって背中側から遺体の深部を冷却することができるのです。表面からではなく深部から冷却することで、遺体への負担がありません。
 ドライアイスによる冷却は体の全体が固くなり、表情も変わってしまうことを避けられませんでしたが、メモリアルベッドなら、体も表情も自然なままです。着替えやお化粧をきれいにしてあげられるので、最後のお別れを理想的なものにしてくれるでしょう。
 葬儀社側のコスト削減にもつながり、現場でのドライアイス交換作業などの手間がかからない分、葬儀をより良いものにするための準備に時間を使うことができます。メモリアルベッドは、ご遺族と葬儀社、どちらににとっても素晴らしい装置ではないでしょうか。

メモリアルベッド対応の葬儀社を探そう

 故人との別れはつらいものですが、重いドライアイスを体の上に乗せている故人の姿に、よけいに悲しい気持ちになった方もいらっしゃると思います。少しでも良い状態で個人を旅立たせてあげたいなら、メモリアルベッドの使用を検討してみましょう。
 メモリアルベッドは2017年より全国の葬儀社や斎場に向けて発売されています。「遺体が自然でやわらかい」という遺族からの声もあり、今後メモリアルベッドを導入する葬儀社は増加することがみこまれます。関東や関西などを中心に、すでに導入しているところも全国にあるようです。愛する家族や親しい方が亡くなった際には、お近くの葬儀社がメモリアルベッドを扱っているか確認してみてください。
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