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喪主のマナー(服装,挨拶,香典)

成人後の葬儀に関する経験といえば、祖父母の葬儀や会社の上司の葬儀くらい。毎年あることではないですしマナーなどは大抵忘れてしまいますので、その都度周りの人に尋ねて参列していました。

 父が亡くなった時、母が長い看病で体調が思わしくなかったので長男の私が喪主を引き受けることになったのですが、まさか30代で喪主をすることになろうとは思っていなかったので、本当に慌てました。その都度親戚や葬儀社の人に相談しながら事なきを得ましたが、こういうことはいつ起こるかわからないので、喪主になる可能性のある人は年齢に関係なく分かりやすい資料などを保管しておくことをお勧めします。最近は手軽にネット検索できますが、気持ちと時間に余裕のない時に自分に必要な項目を読み込む余裕は意外とありません。

喪主の服装(洋装・和装)

 突然の父の死というショックや悲しみを味わう暇もなく、とにかく必要な打ち合わせや決定をしなければなりませんが、その前に「当日の服装は?」という疑問が湧きました。その時は洋装しか頭になかったので、叔父に教わった通りにしました。私は洋装しか考えていませんでしたが、和装のマナーもあります。

〈男性喪主:洋装〉
正礼装」・・・(葬儀及び告別式での喪主や近親者あるいは大きな規模の葬儀の参列者/痛や及び三回忌以降の法事には着用しない)
 シャツはレギュラーカラーもしくはウイングカラーでも。ダブルカフスが基本。
 タイは黒無地。アクセサリーは全て黒。金属はシルバーで統一。チーフは不要。

礼服」・・・最近は「正礼装」ではなく一般的な礼服であるブラックスーツを喪服として着用する人が増えています。
 ブラックスーツ(シングルでもダブルでも良い)に白ワイシャツ・黒ネクタイ。靴や靴下は黒。

〈女性喪主:洋装〉
正礼装」・・・黒無地で光沢のない長袖ワンピース・アンサンブルなど。
 ストッキングは・靴は黒(冬場の黒タイツはOK)。ベルトやボタンは光らないように。

 喪主は、夏場でも上着なしやブラウスだけはNGです。男女性は裏地の無い薄手のジャケット、男性は背抜き上着などを着用するのはOKです。

〈男性喪主:和装〉
正礼装」・・・黒羽二重の染め抜き五つ紋付袴

〈女性喪主:和装〉
正礼装」・・・黒羽二重の染め抜き五つ紋付袴
        足袋と半襟は白。帯・帯締め・帯揚げ・草履・バックは黒。
7〜8月の夏場は絽の喪服。その他の暑い時期は単衣で。
     
喪主の挨拶で気を付けたい事

 叔父に言われたのは「進行する中で色々な調整が必要になってくると、まず喪主がその判断をしなければならないし、喪主が主だった挨拶をしなければならないから、ウロウロせずなるべく棺のそばを離れるな。動き回るのは葬儀社と親族に任せろ」と言われました。
 最初は、目上の親戚に色々立ち働かせるのが申し訳なかったのですが、なるほど喪主がウロウロ立ち働いていると重要な役割が果たせなくなるのだと理解できました。

喪主はとにかく各場面でご挨拶したければならないので、その時々にふさわしい言葉が言えるように、心準備しておかねばなりません。
■通夜でのお礼と挨拶の言葉
■葬式・葬儀での会葬者への謝辞
■精進落としの際の挨拶
■僧侶にお布施を渡すときの挨拶 

忌み言葉に注意

 不吉な意味を連想させることば「 忌み言葉」を使わないようにします。

 「重ね重ね」「またまた」「しばしば」「たびたび」「再三」「再び」「続いて」などは死や病、不幸が繰り返されることを意味するとされ、使わないしきたりのようです。

香典返しのマナー

 その他、喪主としての心掛けは数多くありますが、今ふと思い出したことの一つにお香典返しのことがあります。
 お香典返しといえば封筒入りの巻き紙タイプの挨拶状の印象が強い親族と、ネットショップで取り扱われている二つ折り挨拶状に抵抗感がない私たち夫婦との間で、ちょっとした議論になったのでした。
 「香典返しの品に熨斗紙がかかっておらず、封筒に入っていない二つ折りの挨拶状がそのまま添付されているのは失礼でお粗末ではないか」という意見に、
 なるほど・・・と思い、ここは「安い・早い」を優先するべきではないなと思い、素直に従いました。

 母の時には間違いなく私が喪主をすることになりますので、今回アタフタしたことなどを経験として、心準備しておきたいと思っています。
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