○僧侶のお出迎え
僧侶が到着したら、控室に案内し、喪主と世話役代表が挨拶を述べて茶菓の接待をします。
このとき、互助会や葬儀業者の担当者も交えて、通夜・葬儀について僧侶と打ち合わせや祭壇の飾り方などを確認してもらいます。
この後、着替えてもらい、通夜ぶるまいを受けてもらえるかどうかの確認もしておきます。
参列者が席に着いたら、接待係が僧侶を案内して入場してもらいます。
僧侶が入室し、祭壇前に座り、読経を始めます。
読経は30分続くことが多く、読経の後に説教法話をする僧侶もいます。
読経が終わると、僧侶が焼香をします。
全員の焼香が終わると、僧侶が『通夜の法要を終わります』と告げ、退室します。
○僧侶へのお礼
僧侶が読経を終え、控室に戻ったら、茶菓でもてなします。
僧侶が通夜ぶるまいを辞退した場合や通夜ぶるまいの席を特に設けない場合は、お食事の代わりとなる1万円前後の「御膳料」を包みます。
また、交通費として3千円~5千円程度の「御車代」も包みます。
一般的に読経料や戒名料といわれている謝礼のことをすべてお布施(ふせ)といいます。
葬儀後に遺族が寺に出向いて渡すのが本来です。
ですが、葬儀社に紹介された僧侶の場合は、その都度渡すことが多いようです。
「御車代」や「御膳料」はその都度渡すようにします。
御車代や御膳料は、奉書紙や半紙に包むか白い封筒に入れ、「御車代」「御膳料」と表書きすればよいでしょう。
弔事とはいえ、僧侶側に不幸があったわけではないので、水引は付けないようにしましょう。