葬儀では、僧侶の読経の後に参列者から弔辞を賜ることもあります。
弔辞は依頼された側も準備に時間が必要でしょう。ですので、葬儀の日時が決まった時に早めに依頼するようにします。
日程をお知らせするのと一緒に依頼しても良いでしょう。
弔辞はお願いした人の名前の読み方、肩書や個人との関係性を司会者に伝え、読む順番も確認しておくようにします。
弔辞は一般的に3人くらいの代表者に依頼します。
人数は葬儀の進行にもかかわってきますので、葬儀社と相談して決めるとよいでしょう。
人選には配慮が必要です。弔辞内容が重ならないように、故人との関係性の違う相手に依頼するのがポイントです。
故人が会社員の場合はまず、上司に依頼し、ほかに友人や知人に頼むとよいでしょう。
学生の場合は、恩師と友人代表などに依頼します。
葬儀の中で弔辞を呼んでもらう時間を用意している場合は、遅くとも葬儀の前日までには依頼して了承を得ておく必要があります。
故人が生前、特に親しくしていた友人や仕事上でのつきあいの深かった人、恩人など特別な関係がある人2、3人に依頼しましょう。
人選は様々な立場の人を選ぶとよいでしょう。そのうえで、それぞれの立場から、故人の人柄や思い出を述べてもらいます。
弔辞を依頼する際に文書で依頼することもあります。
例を挙げてみます。
「生前は○○○と親しく交際していただき、まことにありがとうございました。つきましては○○様に弔辞をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。」
葬儀の進行上、弔辞の持ち時間を設けて時間を制限しても失礼にはあたりません。
その際は弔辞を依頼する方に時間をきちんと伝えなければなりません。
学生時代の友人には、当時の故人との思い出を、職場の同僚には個人の仕事ぶりなどと、あらかじめテーマを絞ってお願いするとよいかもしれません。