通夜ぶるまいは、通夜の後に遺族側が弔問客をお酒や軽い食事でもてなすのが一般的です。
弔問への感謝の気持ちとともに故人とこの世で最後の食事を共にしてもらうとか最後の交わりをしてもらうという意味合いもあります。
かつては肉や魚など生臭いものを避け、精進料理をふるまう習慣がありましたが、最近ではそういったこだわりはなく、 寿司、サンドイッチ、お菓子等をふるまうことが多くなってきています。
料理は葬儀社にいらいして用意するのが一般的です。
お酒には”けがれを清める”という意味があり、通夜ぶるまいの席にはつきものです。しかし宴会のように大量ではなく、 弔問客にひととおりいきわたる程度にします。
最近では通夜ぶるまい自体を簡略化する傾向があります。弔問客に折り詰めやお酒をセットにしたものを持ち帰ってもらうことで 通夜ぶるまいの代わりにすることも多くなってきました。
通夜ぶるまいは弔問客だけではなく、世話係など各係をしてくれる人にも同じように出します。
通夜後1時間~2時間で終わらせます。
喪主、もしくは世話役代表が終わりを告げ、お礼のあいさつをします。
通夜ぶるまいが終わっても、喪主は見送りはしません。座ったまま挨拶をするか目礼をして見送るだけにします。
通夜ぶるまいに弔問客を案内するための喪主のあいさつの例を挙げてみます。
本日は、お忙しい中、父○○のためにお運びいただきまして、まことにありがとうございました。
故人もさぞかし、喜んでいることと存じます。
遺族を代表いたしまして心よりお礼申し上げます。
つきましては、ささやかではございますが別室にてお席を用意いたしましたので、お時間が許す方はぜひ箸をつけてくださいますよう、ご案内申し上げます。