全国の葬儀・葬式・家族葬の費用を調べたい.com

◆枕飾りとは?遺体搬送・安置の際の基礎知識

遺体を安置場所に安置しましたら、枕元に枕飾りを行います。一般的には、供物を捧げる仮祭壇を作りますが、
宗教によって、少し内容が変わります。その一例を下記に示します。

1.仏式の枕飾り
  安置場所を北に頭を向ける北枕にします。これは、お釈迦様が世を去った時の光景を描いたことに由来されている
  ようです。三具足と言って、香炉、燭台、花立を用意し、燭台にろうそくを1本灯し、夜通し絶やさないようにします。
  近年では、防火上の理由で、ろうそくに変えて線香を灯すことが多くなっています。
  鈴、水、枕飯、蒔田団子を用意して枕飾りとしてお供えします。最近では、枕飾りセット一式となって葬儀業者が用意
  してくれるケースが多いです。
  安置場所に神棚がある場合は、神棚封じを行いましょう。神棚封じとは、ご家族が亡くなった際、死忌にそまっていな
  にそまっていない他者の手で神棚を白紙を貼って封印して、死忌が及ばないようにすることです。
  これはご家族の死により、気を落とすが神棚に入り込まないように封印するという意味を持ちます。四十九日あるいは
  五十日祭を終えて白紙を外すのが一般的のようです。
  この期間は、神棚を封印するだけでなく、すべてのお供えや礼拝もひかえるようにしましょう。
2.新式の枕飾り
  案と呼ばれる白木の台に、榊とお神酒と洗い米を供えます。この際、香はたきません。
  遺体の顔には白い布をかけ、仏式と同じように北枕で寝かせます。守り刀は、枕元に置くか、盆にのせて置くようにしましょう。
3.キリスト教の枕飾り
  机に白い布で覆い、十字架と燭台と個人の聖書などを供えます。遺体の顔には、白い布をかぶせて覆い、胸元で手を組ませます。
  個人が愛用したロザリオなどを持たせることもあります。
  ロザリオとは、バラの冠を意味し、アベマリアの祈りの連祷に用いるカトリック教会の信心用具のことです。   

枕飾りを整えたら、僧侶を読んで読経をしてもらいます。遺族は地味目な服装で個人の冥福をお祈りしましょう。この儀式を枕勤め
といいます。枕勤めが済みますと戒名を授かります。

葬儀で困ったら電話でご相談ください