お葬式というのは費用も手間も時間もかかって大変だというイメージが強いですが、それでも家族葬を選べばそうしたお葬式に関する手間や時間を省くこともできます。
特に葬儀を行う親族も高齢になっていたり、葬儀を手伝える家族も少ない人であれば大掛かりな葬儀は必要ないので、それが家族葬を選ぶ理由にもなっています。たくさんの人を呼べないデメリットはありますが、費用や手間を減らし、自分のしたいお葬式ができるというメリットもあるのです。
家族葬を選ぶ理由で多いのが、費用が安く済むということです。参加する人数が少なければ用意する会場も狭くて済みますし、出すお茶やおしぼりの数も少なくてすみます。それらにかかる費用の節約にもなりますし、葬儀費用を多くしたくない人には助かるものです。
特にもうすでに定年退職して仕事の付き合いや人付き合いも疎遠になっていた人であれば、お葬式に参加する人も限られてくるので、家族葬のほうが無駄がないものです。
わざわざ遠くから足を運んでもらうと、お互い疲れも多くなってしまうので、家族葬は気兼ねなくできる葬儀としても普及しています。人数が少なければ流れに時間も取らないので、手早く進めることができ助かることが多いでしょう。
葬儀費用の平均相場は
— 終活.com (@syukatsudo_com) February 13, 2020
一般葬 100万円
家族葬 50~60万円
密葬 30~100万円
一日葬 30~60万円
自宅葬 40~100万円
直葬 15万円
骨葬 40~100万円
社葬 300~1000万円
合同葬 800~1000万円
音楽葬 10~50万円
無宗教葬 20万円
斎場葬 30万円
寺院葬 30~100万円
あくまで目安です
家族葬を選ぶ理由として、参列者を親族に絞れ気遣いが少ないというメリットも多くあります。普段から滅多に会わないような親戚も呼んで、慣れない流れに粗相がないように注意して、さらに参列者みんなに気遣いをしなければならないとなると、高齢の人には過酷な作業にもなってしまいます。
参列者を絞ることで、一人ひとりの印象も濃くなるので、誰が来ていたのか後で分からなくなるということもないでしょう。家族葬にして人数の割合が絞れることで実際にかかってくる費用などもわかりやすくなるのも良いです。お葬式が終わってすぐに費用が足りないという心配も少ないので、呼ぶ人の割合が分かるということは費用面で悩ましいことが減るでしょう。
家族葬の一般的な流れとしては、親戚だけを呼んで、お通夜もお葬式もすべて身内だけで行うものです。
葬儀屋に電話して自宅でやるのか、会場でやるのかを決め、それを親戚に伝え、後は葬儀屋の流れに任せることになります。家族葬でも近所の人が来ることがあるので、多少実際の0人00数が増えますが、割合としては十数人であることも多いです。
ですが人間関係もどこまで呼べばよいのかきれない部分も多いので、実際に呼ぶことになる人数は料金を見て考えても良いです。お通夜だけ参加してもらったり、お葬式は家族だけにしたりと、どこまでをどの人数でやるかは料金で考えてみましょう。どこまで呼ぶかや料金の相談は家族で相談して決めると良いでしょう。
とても気軽にできて、お葬式ならではのわずらわしさも少ないのがメリットの家族葬ですが、それでも注意しなければいけない点がいくつかあります。要注意として、香典は受け取らないということがありますし、見積もりに僧侶へのお布施、戒名代が入っていない場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
自分たちのやり方で自由にできるというのが魅力ですが、知らないということでうっかり失礼になってしまうこともあります。ですから家族葬であっても、家族葬の礼儀や流れはきちんと把握しておきましょう。当日になると誰が何をしたのか確認できずバタバタしてしまうので、事前の家族での打ち合わせや相談がとても大事になってくるものです。