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終活自分で準備!後継のいないお墓、どうする?

 最近では祭祀継承者が居ないので終活の一環として墓じまいをする、という方が増えてきております。墓じまいをしないと最終的に無縁仏の入っている合祀墓に入れられてごちゃ混ぜになってしまいます。現在でも40%が無縁墓化していて、10年後にはもっと増えることになるでしょう。
 そのため終活で墓じまいをしておく、ということは重要ですが、その場合どうやって自分の墓を用意すれば良いのでしょうか。疑問を抱くかもしれませんが、そこで最近人気なのが散骨や樹木葬になるので、その手順について知っておきましょう。


もくじ
  1. 墓じまいの場合の手続き方法
  2. 火葬後は散骨と言う選択肢
  3. 火葬後は樹木葬と言う選択肢
  4. 事前に葬儀会社にしっかり依頼しておこう


墓じまいの場合の手続き方法

 まずは墓じまいの方法についてご説明致します。墓の中身にどんなものが入っているのか確認しておく必要があり、誰の遺骨や数量、経過年数、火葬済みかどうかを確認します。誰のものか、と言うこともわかるようにしておきましょう。
 次にそれらの遺骨の行先も決めなければいけません。継承者がいないから墓じまいをするのですから費用が掛かる方法を選んではいけないのは当然ですよね。一番人気は公営合祀墓に入れてしまう方法で、散骨と言う方法もあります。
 
 他にもお寺や霊園にも連絡をする必要があります。専用の書類を記入する必要があるので事前に相談しておくと良いでしょう。更に改葬許可証も必要になるので申請を忘れずにしてから遺骨を引き取ります。
 最後に墓を撤去して更地にする必要があります。専門業者に依頼しますが、大体費用は20万円から30万円になります。場所によってはもっと高くなることを覚悟しなければなりません。


火葬後は散骨と言う選択肢

 では墓じまいをしたら入る先がありませんよね。そのため散骨と言う方法を取る方も多いのです。現在の日本において散骨は特に許可が必要ありません。合法でもないけれど違法でもない、グレーゾーン状態です。
 なので特に必要な書類もなく、故人の好きなところに散骨出来るのでおすすめになります。自分の敷地であれば特に許可は要りませんが、私有地の場合には許可が必要です。
 散骨後の維持には費用がかかりませんが、散骨自体には費用が掛かります。自分で埋葬するのであればあまり費用は掛かりませんが、海に撒いたりすれば船をチャーターする必要があります。
 中には宇宙葬といって宇宙に飛ばしてしまったりする方法もあるのでピンキリです。事前にどこにどうやるのかは相談しておきましょう。


火葬後は樹木葬と言う選択肢

 他にも散骨の一部ですが樹木葬と言う方法もあります。どうやってやるのかあまりわからないけど漠然としたイメージはある、という方は多いのではないでしょうか。シンボルとなる木や草花を決めてその周りに埋葬する方法です。この方法は単身若しくは夫婦で行う場合が多く、通常の墓石よりも安くなります。
 最近普及した埋葬方法ではありますが急速に普及してきています。見た目も良く狭い範囲でも出来るので安上がりで維持費もかかりません。
 費用はそれぞれで、数十万から数百万とピンキリになります。樹木葬は墓地内の区画に行うきちんとしたお墓です。散骨と違ってグレーゾーンではないのできちんとした方法で埋葬したいというのであればおすすめです。
 ただし、樹木葬にも注意が必要で、元々、墓地、霊園を経営していた会社が新規に始めた場合であれば良いのですが、そうではない、新規参入企業がいきなり樹木葬から始めるケースも増えています。
 一般の墓地や霊園と比較すると、運営側としては、費用負担が軽く、新規参入しやすいというメリットがあるからです。

 ところが、終活の一環で生前に樹木葬を契約したが、いざ、実際に利用する際には、業者が倒産してしまったというケースも増えており、もし、樹木葬を選択する場合は、経営実績がしっかりあるのか?資産状況は潤沢なのか?赤字経営、自転車操業状態になっていないか?しっかり確認してから契約すべきです。死後に迷惑を掛けないように、また、親族が樹木葬を検討しているようであれば、後の災いの元になることも考えられるので、ここでお伝えしているよな内容を助言してあげましょう。


事前に葬儀会社にしっかり依頼しておこう

 最近は終活で自分の葬儀に関して取り決めてしまう場合が多々あります。しかし自分で決めていても残された遺族が知らない、若しくは通常の埋葬を望むという場合もあります。そのため事前に葬儀会社に依頼をしておくことが望ましいでしょう。葬儀会社の中には埋葬まで受け付けている会社もあるので、そういう会社を選んで相談しておくと良いですね。

 いかがでしたでしょうか。最近は終活も一般的になって自分で死後のことを決めておくという方も増えてきています。散骨や樹木葬はその後の維持費がかからないので残していく遺族のために、とその埋葬方法を選択する方もいます。周囲の理解も必要ですが、出来れば遺族だけではなく本人の意思が尊重されるようにしたいですね。
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