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喪主の妻の役割と読経料と戒名料のランクと相場

実は、私自身はクリスチャン(プロテスタント)で、仏教のことは殆ど何も知りませんでした。とはいえ、社会人になってからは仏式のお葬式に出席することが断然多くなりましたので、常に数珠は保管していました。お焼香の際は、自分より前の人々の仕草を観察して真似をすることで事足りました。

 30代半ばで(夫は40代)夫の父を見送ったのですが、その時初めて夫の実家の宗派を知りました。喪主である夫も宗派のしきたりに詳しいわけではなく、身内の葬儀に深く関わったこともなかったので、大変な緊張を強いられた葬儀でした。それでも、地元の葬儀社さんが大変親切で様々に力添えしてくださったので、なんとか無事に済ませることができました。

 仏教といえば、真言宗・日蓮宗・浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗くらいなら聞いたことはありましたが、実は主な宗派だけでも13宗派56派はあるということです。それぞれが説く世界観・死生観が(西枕か北枕かの違いがある宗派も)あるのだということは後々知りました。
年齢が若くても、死というのはいつどんな形で訪れるかわかりませんので、自分の実家の宗教・宗派・しきたりの概要を知っておくことは大切だと思います。


★読経料と戒名料

 知らなかったこと・驚いたことは多々ありますが、特に印象的だったのは、読経料と戒名料です。寺社によって大きく異なります。
私たちが殆ど何も知らないので、葬儀社の方が相場の簡単な一覧表を見せてくださったのですが、戒名にもランクがあるらしいと知って驚きました。
あくまでも一般的な仏式の費用としては、通夜から初七日までの読経料は20〜25万円くらい。49日などの法要の読経料は5〜10万円くらいとのことでした。

 最後に「居士」がつくのが特に信心深い人への戒名。「大姉」がつくのが特に信心深い女性。「新士」が出家しないで仏道を修めた男性。「信女」が特に信心深い女性等々。読経料を含めた戒名料の例は以下のようなものでした。
 「居士」「大姉」がつく9文字の戒名料の相場は、真言宗なら約50万円/浄土宗は約35万円/臨済宗・曹洞宗は約50〜100万円。
 「信士」「信女」がつく6文字の戒名料の相場は、真言宗なら約15〜20万円/浄土宗なら約5〜15万円/浄土宗は5〜15万円/臨済宗は30〜50万円/臨済宗は30〜50万円等々。(上記はあくまでも当時の目安となる一覧表なので、各地方や状況で異なると思います)
 地元の葬儀社さんで、我が家の菩提寺での相場などもご存知でしたので、色々具体的な相談をすることができて、助かりました。

 その後、母が言っていた「夫の戒名妻の戒名のランクは揃えるのが常識」というのも印象に残っていて・・・高齢になり健康に不安のある母を見送る日もそう遠くないことを考えると、その時は初めての時よりは落ち着いて対処したいなと思っています(私たちが先に・・・という可能性もありますが)。


★喪主の妻としての役割

 最初に打ち合わせすべき主な事柄は、喪主・(世話役)・受付・会計・接待・僧侶の案内などの役割です。
 本来、義母が喪主でもよかったのですが、何しろ義父が亡くなったことで動揺も大きく71才という年令もまた微妙だったので・・・長男である私の夫が喪主をすることになりました。受付や会計は町内会の方々にお願いできましたし、通夜振る舞いの接待は婦人会の方々にお願いできました。その他のことは夫が中心に取り決めてくれるので、妻の私はそばで頭を下げているくらいでいいのだろうと思っていましたが、これが大間違いでした。
 夫が忙しい最中、ご会葬の方々のご案内やご挨拶することも多かったですし、お手伝いの方々への連絡やお礼の言葉や調整など細々したことでとにかく忙しく動き回っていました。子供が小学生でしたので、親戚と一緒に行動するように預けっぱなしで立ち働けましたが、もし幼稚園以下の小さな子供がいたら大変だったろうと思います。色々な考え方・やり方もあるとは思いますが、喪主のお飾り的な立場でいられないのが現状ではないかと思います。
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